外で音がしていないのに音を感じる、寝るときにザワザワ・ジンジン・キーンというような音を感じるなど、耳鳴りの後遺症が残った場合の後遺障害等級、賠償金額、後遺障害の立証方法について解説します。
難聴を伴った耳鳴りが常にある場合、後遺障害等級が認定されます。
常に耳鳴りがあることが条件ですが、昼間外部の音の影響で耳鳴りを感じないだけの場合は、常に耳鳴りがあるものとして扱われます。
また、30dB以上でなければ聴こえない難聴を伴う耳鳴りであることも条件です。
(目安ですが、30dBはささやき声や洋服を着るくらいの音です。)
なお、耳鳴りのない難聴のみの後遺障害では、40dB以上でなければ聴こえない程度でなければ、後遺障害等級は認定されません(40dBは図書館の音程度が目安です)。
耳鳴りが存在すると他覚的所見により医学的に評価できる場合は、後遺障害等級12級が認定されます。
他覚的所見はないものの、耳鳴りの自覚症状があり、耳鳴りのあることが外傷等から合理的に説明できる場合は後遺障害等級14級が認定されます。
40歳、会社員、年収480万円、
交通事故について被害者の過失なしの場合
等級 | 後遺障害 | 参考賠償金額 |
12級13号 | 局部に頑固な神経症状を残すもの | 1770万744円 解説を見る |
詳しい算出条件 |
後遺障害の逸失利益(後遺症) | 1231万5744円 =480万円(年収)×0.14(労働能力喪失率14%)×18.327(67歳までのライプニッツ係数) |
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後遺障害の慰謝料(後遺症) | 290万円 |
入通院慰謝料 | 164万円 |
休業損害 | 80万円 |
入院雑費 | 4万5000円 =1500円×30日(1ヶ月) |
治療費等 | 実費 (保険会社から直接病院に支払われることが多いです) |
交通費 | 実費 |
その他 | 参考保険金額が増額される可能性があります。 装具等購入費、家屋・自動車等改造費、将来の治療費等、弁護士費用、遅延損害金など |
14級9号 | 局部に神経症状を残すもの | 721万8480円 解説を見る |
詳しい算出条件 |
後遺障害の逸失利益(後遺症) | 439万8480円 =480万円(年収)×0.05(労働能力喪失率5%)×18.327(67歳までのライプニッツ係数) |
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後遺障害の慰謝料(後遺症) | 110万円 |
入通院慰謝料 | 132万円 |
休業損害 | 40万円 |
入院雑費 | 0円(本ケースでは入院0日なので) |
治療費等 | 実費 (保険会社から直接病院に支払われることが多いです) |
交通費 | 実費 |
その他 | 参考保険金額が増額される可能性があります。 弁護士費用、遅延損害金など |
ピッチ・マッチ検査(聞こえている耳鳴りの周波数を判定する検査)、ラウドネス・バランス検査(聞こえている耳鳴りの音量を判定する検査)で立証します。
当事務所で実際に解決した耳鳴りの後遺障害の事例です。
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