死亡慰謝料の保険会社提示額が低い理由

死亡慰謝料とは、交通事故で死亡した精神的苦痛に対し、加害者が被害者にお詫びするためのお金です。

以下のように、家庭内での立場によって金額が決められます。

保険会社の提示する死亡慰謝料の金額は、弁護士基準（＝過去の裁判例に基づく計算方法）よりも低いことが多いので、注意が必要です。

一家の支柱

被害者の世帯が、主として被害者の収入によって維持されていた場合の死亡慰謝料は、次のとおりです。

【弁護士基準】
2800万円

【保険会社の提示額】
1700万円前後が多い。

家事の主に担っていた主婦、養育を必要とする子をもつ母親、高齢な父母や幼い兄弟を扶養している方などの死亡慰謝料は、次のとおりです。

【弁護士基準】
2500万円

【保険会社の提示額】
1400万円前後が多い。

独身の男女などの死亡慰謝料は、次のとおりです。

【弁護士基準】
2000～2500万円

【保険会社の提示額】
1400万円前後が多い。

この記事を書いた人

深田法律事務所代表・交通事故専門弁護士 深田茂人（ふかだしげと）: 平成17年弁護士登録。平成19年に大分市城崎町に深田法律事務所開設。これまでに1000件以上の交通事故相談、450件以上の依頼を担当しており、特に適正な後遺障害等級の認定が得られるよう注力しています。
【主な職歴・所属】
・大分県弁護士会副会長（平成26～27年度）
・大分県労働委員会会長（令和2年～現在）
・日弁連交通事故相談センター委員
・日本交通法学会会員
・日本賠償科学会会員

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