交通事故被害者に対する保険会社担当者の態度

Date : 2019/11/28

交通事故の相談を日々お受けしておりますと、大変多くの被害者が保険会社の担当者の態度に立腹されていることが分かります。

統計をとったわけではありませんが、理由として一番多いと思われるのが「連絡が来ない・取れない」です。加害者に「保険会社から連絡があると思います」と言われたのに連絡がない。担当者が「また連絡します」と言ったのに連絡がない。あまりに連絡が遅いのでしびれを切らしてこちらから連絡しても悪びれる様子もない。仕事のない土日祝日や仕事が終わった17時以降に電話をしてもつながらない・・・。

その他の理由としては、ろくに説明がない・説明がわかりにくい、被害者と話しているとは思えない態度や口ぶり、加害者に謝罪を促さない、というものが多いようです。

このような場合、「保険会社の担当者は加害者に代わって被害者と話をする立場なのに、なぜ??」という当たり前の感情を被害者は持たれていると思います。

また、被害者側の弁護士に対する態度でも正直あきれるほかないことがしばしばあります。最近、ちょっとひどいなと思ったのは、示談金の提案額の根拠を担当者に説明するよう求めたところ、「私も宮仕えなので。」と回答されたことです。保険会社内部における担当者の立場は分かりますが、それを対外的に言ってしまうその担当者の意識の低さには愕然としました。

交通事故被害者やその弁護士と交渉をする部署は、保険会社としては利益を生むところではありませんし、多くの人件費をかければ保険金の出費を抑えられるというものでもないことから、それぞれの担当者は大変な数の事故を受け持たされているように見受けられます。担当者は、ある被害者と話し終わったら、またすぐ別の事故の被害者と話をして、それが終わったらまたすぐ別の事故の今後は弁護士と話をしなければならないという調子で毎日を過ごしているようです。それらを全て、加害者に代わる者としての誠実な態度で臨むとしたら、人によっては精神がもたないということもあるのではないかと思われます。

もっとも、被害者としては、保険会社内部の事情など関係ないことですので、担当者の状況を慮る必要はありませんし、私も被害者側弁護士として担当者とはシビアに交渉しています。ただ、粛々と適正な賠償金の支払いを求めるべきではありますが、担当者個人に誠実な態度を求めるのは今の保険会社の状況では少し無理があるのかなと思うところもあります(被害者としてはそう簡単に割り切れるものではないとは思います)。

話は少し変わりますが、私が過去に激しく交渉したことのある担当者から先日電話がかかり、親御さんが交通事故に遭ったので依頼を受けてほしいと言われました。私は保険会社からの紹介案件は受けないようにしているのですが、あくまで担当者個人からの連絡でしたので依頼をお受けしました。被害者の親族としてその担当者の話もお聞きしましたが、過去に交渉したときとは全く正反対のことを言っており、なんとも複雑な思いがしたものです。

弁護士 深田茂人

この記事を書いた人
深田茂人
深田法律事務所 代表・交通事故専門弁護士
深田 茂人(ふかだ しげと)
平成17年弁護士登録。平成19年に大分市城崎町に深田法律事務所開設。 これまでに800件以上の交通事故相談、350件以上の依頼を担当しており(令和元年12月15日時点)、特に適正な後遺障害等級の認定が得られるよう注力しています。
【主な職歴・所属】
・大分県弁護士会副会長(平成26年度、平成27年度)
・九州弁護士会連合会主任(平成24年度)
・日弁連交通事故相談センター委員
・日本交通法学会会員
・日本交通心理学会会員
・日本賠償科学会会員
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