【死亡事故】2429万円から5007万円に増額したケース(約2倍)

ご相談者:亡くなられた女性(60代)の娘様
事故態様:女性が道路を横断していたところ、車にはねられて亡くなられた
ご依頼前の保険会社の提示額:2429万8724円
ご依頼後の解決額:5007万6582円

ご相談内容

「母が道路を横断していたところ、車にはねられて亡くなりました。保険会社から2429万8724円の提示がありましたが、適正な金額なのでしょうか。」

2030ご相談

当事務所の深田茂人弁護士(以下「担当弁護士」といいます)が担当しました。

娘様から保険会社の提示額の書面をお見せいただいたところ、以下の内訳になっていました。

(保険会社提示額の内訳)

 死亡の慰謝料 1600万円

 死亡の逸失利益 1337万5153円

 葬儀費用 99万3002円

 戸籍取得費用等 4200円

 上記合計 3037万2355円

 過失割合 相手方80%:お母様20%

 提示額 2429万8724円

担当弁護士は、お母様が60代で娘様ご家族と同居されていたことを考慮すると、死亡の慰謝料は1600万円ではなく2200~2500万円が適正であると説明しました。

また、お子様がもう少し大きくなれば娘様は仕事に復帰されるご予定であるとのことでしたので、お母様がご存命であれば家事育児をお願いするはずであったことや、年金分の計算が抜けていることから、死亡の逸失利益1337万5153円の提示額も増額が見込めることを説明しました。

さらに、過失割合については、歩行者横断中の基本過失割合が車80%:歩行者20%であり、保険会社はそれを提示してはいますが、警察が作成する実況見分調書を精査することによって妥当な過失割合であるかを検討する必要があると説明しました。

なお、保険会社が提示している2429万8724円は、自賠責保険金と任意保険金の合計額なのですが(=任意保険会社による自賠責保険金を含めた一括払い)、自賠責保険金額とほぼ同額であり、任意保険金はほぼ0円に近く、その点でも適正ではないと説明しました。そして、任意保険金の額を分かりやすくすることにより任意保険会社との交渉をしやすくするために、自賠責保険金を含めた一括払いを任意保険会社から受けるのではなく、自賠責保険金と任意保険金を別々に請求した方がよいとアドバイスしました。

後日、娘様は改めてご来所され、担当弁護士に依頼されました。

自賠責保険金の請求

まず、担当弁護士は、必要書類を取り寄せ、自賠責保険会社に自賠責保険金の請求をしました。

自賠責保険は、低額であっても決められた定額を話し合いや裁判を抜きに早期に支払ってもらえるものです。金額は法律で決められていますので、あらかじめ金額は予想できるのですが、この件では、自賠責保険会社が計算を間違えて遺族慰謝料が抜けた1877万6582円を支払ってきました。これには担当弁護士も驚きましたが、すぐに異議を述べたことにより、追加の550万円が支払われました。

つまり、合計して2427万6582円の自賠責保険金が支払われました。

保険会社が提示していた2429万8724円は自賠責保険金と任意保険金の合計額です。そして、自賠責保険金は2427万6582円でしたので、任意保険金の提示額はわずか2万2142円だったことになります。

任意保険会社との交渉

担当弁護士は、警察から開示を受けた実況見分調書や供述調書を精査し、車の運転者の前方不注視が著しいと判断しました。そして、実況見分調書や供述調書をもとに任意保険会社と交渉し、過失割合は相手方90%:お母様10%になりました。

また、担当弁護士は保険会社の担当者に対して、女性の60代はまだ余命も長く、お母様は娘様家族を支えながら生活していく状況であったことなどを説明したところ、死亡の慰謝料は2500万円になりました。

さらに、娘様が仕事に復帰する予定であり、お母様の家事労働への期待は大きかったことや、お母様の年金受給が失われたことなども説明し、死亡の逸失利益は2964万3444円になりました。

(解決額の内訳)

 死亡の慰謝料 2500万円

 死亡の逸失利益 2964万3444円

 葬儀費用 99万3002円

 戸籍取得費用等 4200円

 上記合計 5564万0646円

 過失割合 相手方90%:お母様10%

 解決額 5007万6582円

 自賠責保険金(支払済) 2427万6582円

 任意保険金 2580万円

解決額は、自賠責保険金2427万6582円と任意保険金2580万円の合計5007万6582円となり、ご依頼前の保険会社提示額2429万8724円の約2倍となりました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

この記事を書いた人
深田茂人
深田法律事務所 代表・交通事故専門弁護士
深田 茂人(ふかだ しげと)
平成17年弁護士登録。平成19年に大分市城崎町に深田法律事務所開設。 これまでに800件以上の交通事故相談、350件以上の依頼を担当しており(令和元年12月15日時点)、特に適正な後遺障害等級の認定が得られるよう注力しています。
【主な職歴・所属】
・大分県弁護士会副会長(平成26年度、平成27年度)
・九州弁護士会連合会主任(平成24年度)
・日弁連交通事故相談センター委員
・日本交通法学会会員
・日本交通心理学会会員
・日本賠償科学会会員
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