【足首の骨折】等級が非該当から12級に上がり、保険会社提示額の100万円から1474万円の14.7倍に増額した事例

ご相談者:20代の男性(大分市在住)
事故現場:大分県別府市
事故態様:男性が原付で道路を走行していたところ、駐車場から出てきた車と衝突
ご依頼前の保険会社の提示額:100万円
ご依頼後の解決額:1474万円

ご相談内容

右足首を骨折し、手術前は、医師から、車いすの生活になる可能性が高いと言われました。
しかし、手術がとてもうまくいき、歩けるようになるまで回復しました。

その後、保険会社から、後遺障害等級は認められない(非該当)との通知がきました。

しかし、長く立っていたり、歩き続けたりすると、足首が痛くてたまりません。
立ち仕事であったので、転職もしました。

等級が認められないことに納得いかず、保険会社に教えられて自分で異議申し立てをしてみたのですが、非該当のままでした。
そして、保険会社から提示された賠償金額は合計で100万円でした。

長く立ち続けたりすることができなくなったのに、この金額では納得がいきません。

ご相談時のアドバイス

手術が会心の出来であったためか、後遺障害診断書には、手術痕のほかには「骨癒合良好(=折れた骨は良くくっついている)」としか書かれていませんでした。

しかし、ケガの内容や痛みの程度から、骨が十分にくっついていない可能性がありました。

そこで、カルテなどの医療記録を確認し、その内容によっては医師に追加の検査をお願いする必要があるとアドバイスしました。

解決内容

手術後のレントゲンを確認したところ、確かに骨はよくくっついている状態でした。

しかし、レントゲンでは、骨の奥や裏の状態までは確認しづらく、骨折が見落とされるケースもしばしばあります。

そのため、深田弁護士はご依頼者といっしょに医師に面談して、CTの撮影をお願いしました。

その際、医師からは「あんなに頑張ったのに、ここまで言われるのか・・・」と言われてしまいました。
よい手術をしてくださった医師には申し訳ないですが、適正な賠償金の支払いを受けるには証拠がなければならないため、丁寧にお願いしました。

このようにして、CTを撮影してもらい、その画像を専門医に鑑定してもらいました。

その結果、足首の骨の奥が欠けていることが判明しました。

足首の関節であり、骨の欠けた部分にも体重がかかることから、相当な痛みがあることが明らかになりました。

この結果を証拠として、裁判をしたところ、12級を前提とした和解が成立し、賠償金額は1474万円となりました。

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この記事を書いた人
深田茂人
深田法律事務所 代表・交通事故専門弁護士
深田 茂人(ふかだ しげと)
平成17年弁護士登録。平成19年に大分市城崎町に深田法律事務所開設。 これまでに1000件以上の交通事故相談、450件以上の依頼を担当しており、特に適正な後遺障害等級の認定が得られるよう注力しています。
【主な職歴・所属】
・大分県弁護士会副会長(平成26~27年度)
・大分県労働委員会会長(令和2年~現在)
・日弁連交通事故相談センター委員
・日本交通法学会会員
・日本賠償科学会会員
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