交通事故と健康保険 Q&A

保険診療と自由診療はどう違うの？

Ａ

まず、自由診療の方が保険診療よりも、治療費の額そのものが高くなります。また、自由診療はその高い治療費の全額を支払う必要がありますが、保険診療は低い治療費の３割を支払えばよいことになります。

保険診療よりも自由診療の方が治療費の額が高いのは、診療報酬の点数単価が自由診療の方が高いからです。

たとえば、手術料、麻酔料、検査料で診療報酬点数が６万点とします。健康保険をつかうと、１点あたり１０円とされていますから、６０万円になります。しかし、自由診療の場合、１点あたり何円とするかは病院の裁量で決められますから、仮に１点２０円とした場合、１２０万円になります。

そして、自由診療の場合は、この１２０万円を全額支払う必要があります。しかし、保険診療の場合は、６０万円の３割、つまり１８万円のみ支払えばよいことになります（残り７割は保険によって支払われます）。

この記事を書いた人

深田法律事務所代表・交通事故専門弁護士 深田茂人（ふかだしげと）: 平成17年弁護士登録。平成19年に大分市城崎町に深田法律事務所開設。これまでに1000件以上の交通事故相談、450件以上の依頼を担当しており、特に適正な後遺障害等級の認定が得られるよう注力しています。
【主な職歴・所属】
・大分県弁護士会副会長（平成26～27年度）
・大分県労働委員会会長（令和2年～現在）
・日弁連交通事故相談センター委員
・日本交通法学会会員
・日本賠償科学会会員